「今日から俺無しで生きられなくしてやるよ。ほら、逃げるなら今のうちだぞ?」 言葉とは裏腹にしっかりと自分に回された腕にリズは苦笑する。 「逃がすつもりもないくせに」 そんな言葉に男はただ片眉をあげただけで、状況を楽しんでいるような笑みを崩さない。 リズは男を見つめると、対抗するように意味ありげな笑みを浮かべた。「逃げる必要などない」 「なぜ?」 リズはすっと目を細めると背伸びをし、男に口付けた。 「あなた『が』、もう私無しでは生きられないのだろう?」 男は一瞬目を見張った後、豪快に笑った。 「愛しているよ、リズリー」 「私もだ、ジーン」 ────口説きバトンキーワード6 『無』 拍手ありがとうございます! なおキャラ名は既存の自キャラのを使っていますが、本設定とは関係ないです。今のところ。 |